mizutoishi

メモ / 日記

点と点

全部繋がっていると思うと見え方が変わってきた。

 「本を読むことで読者は自分を眺めている。光の当たらなかった場所に気づくことができる。」というような小説家の言葉がどこかで読んだ作家さんの話していることと似ていて、どんな形であれ、作品と呼ばれるもの(絵、写真、物語とか)は自分個人では気付けないことに気付きを与えてくれるんだとようやくわかったと思う。

作品そのもので完結するのではなくて、受け手の想像力が作品の示しているところにひとりでに向かうというか。

糸井さんのツイートでコピーライターの仕事もそういうことなんだなと初めて気が付けたと思う。言葉遊びのような意味ありげなものがコピーだと思ってしまっていたけど。

 PHILIPPE WEISBECKERの日本の道具の画集を買って眺めていて、大部分が単調であってもほんの一部分に美しさやそのものらしさがあると、それぞれがお互いを高めあってとてもよく見えるということもわかった。

劇的なサビだけで作られた曲は本来のメロディーの魅力を発揮できないなと。人間は慣れてしまうから。情熱の薔薇のサビは一度きりだからあれだけ響くんだなとこれもようやくわかった感じがする。

 少し違うかもしれないけどベーコンが目指していたことを自分もしたいとわかって、だから好きなんだなと少し納得がいった。

 バガボンドの武蔵が目にしたものを剣に応用できないか考えるシーンが頭に残っている。